大阪大学(B選抜)筆記試験


日程

試験 1999年8月24日(火)
「英語」 10:00-11:30
「論文解読」 12:30-13:30
「生物学」 14:00-15:30
   1999年8月24日(水)<数学・物理学・化学から出願時に一科目選択>
「化学」 13:30-15:00
会場 大阪大学医学部医学科講義棟

筆記合格者発表 1999年9月3日(金)13:00
受験者 86名
合格者 16名

今回から問題が持ち帰れるようになった。


「英語」

大問1
平均寿命の変遷について

大問2
動物実験について

大問3
死の定義と脳死の問題

大問4
Gaiaとしての地球と環境問題


「論文解読」

生命科学系の論文ではなかった。
というか、論文ではないような気が...。
人が音楽を好む理由について論じた話から、音波の検出による非破壊検査ができる機械の発明の話にかわっていた。
いまいち主旨のつかめない文章...。


「生物学」

大問1
尿量・血液浸透圧の調節による体内水分の調節機構
クラインフェルター症候群/ターナー症候群とはなにか?

大問2
免疫についての基本問題
HIVについて

大問3
神経栄養因子に関する研究結果を考察させる問題


「化学」

大問1(物理化学)
熱力学、Maxwellの関係式、角運動量と演算子、O2の分子軌道、分光分析

大問2(無機化学)
Ni錯体の構造、Re化合物のd軌道関数の重なり様式、酸化還元電位、ハード・ソフト酸・塩基、電気二重層、溶解度積

大問3(生化学)
グリシルアラニンの構造式、フィッシャー投影式、pKa、アミノ酸と亜硝酸・ヒドラジンとの反応

大問4(有機化学)
基本的な合成反応と生成物の図示


傾向と対策

英語
下線部和訳と単語の空欄補充と文章のタイトルづけの問題。とにかく時間が足りないであろうことを注意しておきたい。

論文解読
生命科学系ではない論文も読めるかどうかが問われているのだと思う。

生物学
かなりマニアックな問題であるように感じた。単に知識を問うているだけに思える問題もあり憤りを感じた(性染色体異常の問題など)。
生物学とは言っても、いわゆる基礎生物学というよりはかなり医学寄りの出題であり、いわゆる分子生物学・生化学の出題はなく、生理学・病理学の知識があった方が良いように思えた。
神経・免疫・内分泌は頻出なので高校生物の範囲からしっかり勉強しておくべき。
なお、生化学は「化学」の範囲に含まれている。

化学
範囲がとっても広く、対策はとっても大変。
全範囲完璧にこなすのは暇人でない限り無理。
しかし付け焼き刃は役に立たないので、ヤマをはって狭く深く勉強しておき、「確実にとれる問題をとり、とれない問題は諦める。」という考え方で臨むのが良いと思う。

物理化学...熱力学の基本公式を導出できるように。量子化学については演習問題をいくつかやってみるのがいい。
無機化学...錯体とd軌道について基本的なことを説明できるように。
有機化学...「プログラム学習・有機化学の総復習」これ1冊でOK!実は過去問にこの本に出ている問題と全く同じ問題が出題されている!!
生化学...アミノ酸や核酸塩基の構造式は書けた方がいいかも。


感想

試験前日に大阪到着。下見に行った。
やはり「青春18切符」にて大阪へ行き、新大阪のカプセルホテル(駅まで徒歩1分、というか駅の1階にある!)で宿泊することに決定。
千里中央でモノレールに乗り換え、だいたい40-50分で阪大に着く。
阪大はとんでもなくキャンパスが広いが、周りにはマジで何にもなかった...。
どでかい医学部の建物を見上げ、これが白い巨塔か、などと訳もわからずうそぶいた。

一日目。
Bコースの受験者は案外少なく80名程度で、一つの教室におさまった。
しかし、いかにもつわものぞろいといった感じで相当びびった。
中に、大学の同級生もいて驚いた(こいつは見事合格を果たした)。
試験自体はかなり難しく感じたが、時間に追われながらもなんとか解答欄を埋めることはできてほっとした。
試験終了後、神戸へ直行し、筆記合格を確認。
勢いにのって二日目の化学の勉強をした。

二日目。
試験は午後の化学だけなのでカプセルで十分休み、熱力学の公式を暗記しながら会場へ向かった。
化学は難しかったがヤマがあたり、結構解けて上機嫌。
夜は大阪の友達と飲んでから帰ってきた。

合格発表は阪大で掲示されるが、合格通知などは郵送されないので阪大の友達に見てもらった。
合格を確認した時は本当に嬉しかったが、自分の目で見ていないため半信半疑であった。


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