合格者アンケート


生年月日: 1975年12月21日 性別: 男

コース: B 受験番号: 1031番 受験回数: 2回

略歴(高卒以降):

1994.3 公立高校卒業
1998.3 国立大薬学部卒業
2000.3 大学院薬学系修士課程修了
2001.3 大学院薬学系博士課程中退
2001.4 阪大医学部医学科3年次編入学

学士編入併願状況:

【2000年度試験】 4校出願   
神戸(3次不合格)
群馬(3次不合格)
千葉(1次不合格)
大阪B(2次不合格)




【2001年度試験】 8校出願
東京医科歯科(3次不合格)
琉球(1次不合格)
金沢(合格・進学辞退)
岡山(3次不合格)
群馬(合格・進学辞退)
長崎(3次試験受験を辞退)
富山医科薬科(3次試験受験を辞退)
大阪B(合格・進学決定)

各科目の勉強方法:

【英語・論文読解】

とくに対策なし。
生物系の院生なら、研究のために英語論文を読む機会が必然的にあるので、普段の情報収集を続けていれば大丈夫だと思う。
ただし、試験慣れしていないと点数を取れないので、TOEFL対策の勉強などは有用かもしれない。
本番は、とにかくスピード勝負である。
・わからない問題があったとしても絶対に空欄を作らない。
・和訳は、もしも部分的にしか読めていなくても、何とか補完して日本語として意味の通る文章を作文してしまう。
・逆に、ちゃんと英語が読めていても、和訳が日本語として意味の通る文章になっていないと点にならない。
など、アドバイスしておきたい。
簡単にできて確実に得点アップを見込めることは、医学・生命科学の専門用語を覚えまくること。


【生物学】

(高校生物)
「チャート式 要点と演習 新生物IB・II (数研出版)」
私は大学入試では物理・化学で受験し、高校生物は体系的に学んだことがなかったので、今回初めて真正面から勉強した。
この参考書は過不足なくよくまとまっていた。実験・研究に関する話題も多く扱っており、理解しやすかった。演習問題も適切だった。

(大学教養・生命科学)
「生化学演習 大学院入試問題を中心に (東京化学同人)」
大学院入試の時に重宝した。
東大理学部生物化学科の院試が中心で、内容はかなり濃いため初学者向けではない。

ちなみに、「The Cell」は読破したことなし。いい本であることは確実だが、読破までにあまりにも時間がかかると思うので、時間のない社会人・院生などにはお勧めできない。

本番では、たとえわからない問題があってもくじけずに何かを書くということと、きちんとした日本語で論理的な文章を書くということに気を配った。


【化学】

(物理化学)
「新しい物理化学演習 (産業図書)」
広く浅く、基礎から記述のある演習書ということで選んだ。一通り目を通した。
浅い記述のみなのでどれも完璧に理解するまでには至らなかったが(汗)、どんな問題が出ても何かは書ける状況にはなった。
そのほか、「化学熱力学 (サイエンス社)」などを勉強した。

(無機化学)
教科書の名前は忘れたが、錯体化学の部分だけコピーして読んだ。
d軌道、結晶場など。1年目の試験ではとても役に立った。

(有機化学)
「プログラム学習 有機化学の総復習 (講談社)」
2回くらいやった。短期間で実力アップするのに最適。
阪大の過去問に、この問題集に載っている問題ととってもよく似た問題が出ていた。

(生化学)
生物学のところで書いた「生化学演習 大学院入試問題を中心に (東京化学同人)」が有用。
構造式についてもきっちり記述があり、化学的理解を助ける。


【数学】>東京医科歯科大学
範囲は微分積分のみということで、
「すぐわかる微分積分 (東京図書)」
これだけで十分な問題だった。

【物理学】>東京医科歯科大学
「基礎演習 物理学 (サイエンス社)」
高校で物理をやっていない大学生のための本。
これじゃないと対応できないくらい学力が低下していた。

【小論文】>各大学
「「型」書き小論文 樋口裕一 (学研)」
「問題提起→意見提示→展開→結論」という「型」にそって書けば論理的な構成になる、とのことだった。

面接で聞かれたこと:

・志望動機
・将来の進路希望
所要時間4分。
面接自体は極めてあっさりしていて、完全に脈なしかと思った。

研究発表内容:

(2000年度)
修士課程(1年半)での研究内容。
OHP5枚以内でまとめないといけなかったので、本来OHP2枚分のデータを縦に二つ並べ、強引なレイアウトのOHPになってしまった。
プレゼン自体はスムーズに終わり、好感触だったので、愚かなことに合格を期待してしまった。

(2001年度)
前年での反省をもとに、戦略を変更した。
まず、修士課程(2年間)での研究内容を3枚分、博士課程(半年弱)での研究内容を2枚分としてOHPを作成した。
プレゼンの構成を練り、単なる研究発表としてしまわず、自分の意見や個性をプレゼンするための題材として研究内容を伝える、というスタンスをとった。
なぜならば、単なる研究内容のプレゼンをしてしまうと、だったらその研究を続けたらいいのではないか、なぜその研究を中断してまで医学部を目指すのか、ということになるからである。
せっかくアピールの場を与えられているのだから、私としては自分の想いこそを先生方にお伝えしたいと思ったし、だからこそ単なる研究発表にとどめたくなかった。
構成は以下の通り。
・自分の生い立ちと、薬学部に進学した理由
・薬学で学んだこと、研究内容(OHP3枚)
・薬学研究を通じて考えたこと、そして医学部を志した理由
・前年の受験について(4校全敗)、挫折を通じて学んだこと
・博士課程で目指したもの、博士課程での研究内容(OHP2枚)
・研究を通じ考えたこと、再度の受験を志した理由、抱負
これだけの内容を10分に盛り込むにはかなり苦労した。
ただ棒読みするのではなく、間を取ったり、聴衆の反応を見たりしながら、柔軟な姿勢で発表に臨めるように注意した。

受験生に贈るメッセージ:

辛い受験生時代に心の支えとなったのは、同じ志を持つ仲間の存在だった。
学士編入は倍率が高いが、それはすなわちそれだけ多くの仲間がいるということを意味している。
私は自らのホームページで、一年目の受験体験記を公開するとともに、掲示板で受験についての質問に答えながら受験生同士の交流を深めた。
この中で得られた出会いや意見交換からは、くじけそうな時に力をもらうことができたし、現在においては確実に自分の財産となっている。
学士編入試験はまだまだ定員が少なく、受かるべき実力を持っている人でも、実力以外の要因で落ちてしまうことが間々ある。
私が合格できたのは本当に偶然と幸運によるもので、よき縁に恵まれたことを心から感謝している。
編入を目指す人は、なかなか先の見えない戦いを余儀なくされ、多くの人は敗戦の屈辱を味わい、精神面でのダメージがかなり大きいという現実を覚悟した方がいいと思う。
もし落ちたとしても、それが必ずしも医師として不適格であるという烙印を押されたということではないことは理解していてほしい。
実際に試験そのものには問題点が山積みであると思うし、選抜方法にも大いに疑問があるところである。
ただ、落ちた場合に、一切自分を見つめ直さずに、試験制度の問題点ばかりを追及していては進歩がないと思う。
落ちた経験も糧に出来るくらいの強靱な精神力がほしいところである。

私のホームページは以下。
医学部学士入学への道

皆さんのご健闘をお祈りいたします。


Back